小学校教師、南惠介先生の『国語科授業のトリセツ』を読み終えました。
学習指導要領でそれぞれの学年の指導内容が前学年からの発展であり、幹となる部分は変わらない、それならば授業でおさえるべき指導事項はある程度パターン化できるのではないかという発想が良かったです。
パターン化することで教師も子どももおさえておくべき事柄が明確になり授業に見通しがもてること、身に付けたフレームワークは次の作品を読むときや次学年に活かせる汎用性があるという主張には共感しました。
例えば、物語文を読む際に、登場人物をおさえ、中心人物・対役をおさえ、主人公の変容をおさえ、主題をおさえ、とパターン化して、活動を繰り返していくことで、生徒は物語文を読む際にそれらに気をつけながら文章にむかっていくと思われます。さらには、それらの活動の精度を上げていくことで、教材特有の良さや特徴的な部分を教えることに時間を割くことができるかもしれません。
小学校教師用のためそのまま取り入れることはできませんが、自分の授業を再考する上で参考になりました。