『まんがで知る未来への学び』シリーズの第2巻を読みました。
第1巻では過疎化が進む地域の中学校が舞台となり、学習指導要領がどのように変わったのか、教師の働き方などがトピックとして扱われていました。
今回、解説しているのは「STEAM人材」「SDGs」など。
それらが学校教育とどのように関わり、学校教育がどのような教育を目指していくのかが描かれています。
漫画では教師や地域の方々が動き出します。
過疎化の影響で商店街のお店を閉めることを覚悟していたり、過疎化はしょうがないことだと受け入れたりしている生徒たちの言葉を読むと、胸が痛みます。ですが、現実でもそう感じている子ども、そして大人もいるのではないでしょうか。
印象に残ったのは、中学生だけではできないことを組み合わせることで、子どもたちが地域の方々と協働せざるをえない状況をつくる、というところです。
「学校内でできること」「中学生にできること」という制約だと学校内に閉じたことしか思い浮かびませんが、「中学生にできないこと」「地域と連携しないとできないこと」という制約だと、また別の可能性が広がります。
制約の設け方によって、そこからの可能性の広がりが変わるのだと思いました。