なのるなもない教員の備忘録

タイトル通りです。

【読書】自分が大事にしたい価値観はなにか?土居正博『授業で学級をつくる』

小学校教諭である土居先生が学級経営を語った一冊。

学級経営を語った本は数多くあるが、「授業」という切り口から学級経営を語った本は多くはない。

しかし、教員と生徒が授業の場でつながることが多い以上、授業は学級経営と切っても切り離すことができないはずである。本書の中でも、学級経営と学習活動は両輪であると書かれている。

 

土居先生は授業や学習活動に「うらのねらい」を持たせることで、より良い学級をつくっていこうと語っている。

「うらのねらい」は「しつけ」とも言い換えることができるが、そこには教員自身の価値観が色濃く現される。

「うらのねらい」を持たせることの価値は校種や教科を問わず高いはずだ。一方で教員がどのような価値観を子どもたちに強調したいのか・身につけさせたい・鍛えさせたい・植え付けさせたいのかは、教員の数だけ答えがあるはずであり、それだけの価値があることなのか、なぜそれを価値づけたいのか、その価値を語れるだけの言葉を持ち合わせているのかなど、教員自身が自己を見つめ直す必要があると考えた。

中学校は小学校とは違い教科担任制であり、学級をもっていてもクラスの生徒と過ごす時間は、小学校よりも短い。

そう考えると、授業で学級をつくるという視点は中学校教員にとっても欠かすことができないと思った。

現時点での生徒に身につけさせたい基礎的資質
▽積極性
▽誠実
▽スピード
▽丁寧さ
▽他者貢献