仕事にあわせて、こちらの本を読みました。
行動科学マネジメントについて教えている筆者が書いたこちらの類書ですね(出版社は違いますが)
『褒める技術』は望ましい行動を「褒める」行為でどうやって増やしていくかに焦点を当てた本だとすれば、『教える技術』が「そもそも行動とは何なのか」に焦点を当てた本だと言えます。
内容が重なっているところがありましたが、両者を読むと行動科学について理解を深めることができます。
知識と技術の違い
「知識」とは、聞かれたら答えられること。
「技術」とは、やろうとすればできること。(p.52)
「知識」=わかったこと、「技術」=できること、と置き換えることもできるでしょう。
今の自分の仕事としては、生徒には「わかって」ほしいし、その上で「できる」ようにもなってほしい。それぞれが別々にあるのではなく、知識から技術へ、という橋渡しのサポートをしていこうと思いました。
スモールゴール・スモールステップを踏ませる
教えていく上で、小さな成功体験を重ねていくというのが大事になります。そのためには生徒がどこで躓いているのかというこちら側の「観察」が大事です。生徒がどこを苦手としているのか質問してみるのもいいかと思います。
「プロンプト」と「フェイディング」
「プロンプト」とは、正しい行動が起きるように補助してあげること。
自動車の補助輪やプールで使うビート板も、正しい自動車の乗り方や泳ぎ方を身につけるためのプロンプト(補助)だと言えるでしょう。
一方の「フェイディング」は、最終的にプロンプトなしで正しく行動できるよう、徐々にプロンプトを外していくことを指します。(p.163)
教えていく上で重要なのは「補助輪外し」であるフェイディング。いつまでもそばで教えることはできません。生徒を自ら学ぶ自学自習できる存在にしていかなければいけません。そう仕向けていく言葉や自学自習のやり方(行動)を教えることも大事だと思いました。