野口芳宏先生の本を読みました。
結果、もっと早くから読めば良かったです。
野口先生は子どもの成長や向上的変容をともに喜ぶことを大事にしています。
「おめでとう、よかったね」
何か賞を獲得したり名誉ある立場になったりしたときに言われることが多い言葉ですが、野口先生は「生徒が成長したとき」「生徒が向上的変容をしたとき」にこの言葉をかけていました。自分も同じように「おめでとう」と一緒に喜べていただろうかと反省しました。
誤りだと分かることは大きな進歩だということを心の底からわからせる。
子どもも大人も間違いを嫌がります。ですが、正解に近づくためには、間違いからもアプローチができます。「なぜ正解なのか理由を説明ができる」と同時に「なぜ不正解なのか理由を説明ができる」ことが大事だと思います。間違いは貴重な意見です。それを尊重することが大事だと改めて分かりました。
正解よりも変容をほめる。
われわれ教師は、正解や正答よりも、揺れや変容をこそ大切にしなければならない。そのように、教師自身の授業観の転換を図るべきではないか、と私は強く考えている。(p.85)
自分の場合、授業ですぐに正答や正解を求めがちです。正解も大事ですが、どのようにそこに行き着くのかという過程を大事にしたいと考えました。最短で正解にたどり着いてもしょうがない。むしろ、そこに行き着くまでの揺らぎこそ授業の中で大事にしないといけないのではないでしょうか。
改めて授業にこだわりをもっていきたいと思いました。